【海外移住をしてみたら】【北京編】2―お金に対する価値観を変えられた
お金は好きですか?
中国人はお金が大好きです。
でも、逆にお金が嫌いな人はいますか?
自分はお金が好きだと言えるようになるまで非常に時間がかかりました。
日本だと守銭奴のように言われてしまいます。
中国人はお金が大好きで、大好きであることを否定しません。
北京にいた時に、ある中国の友人とお金の価値観について話したことがあります。
その当時は恥ずかしながら月並みな質問で、「中国人ってお金が好きだよね」と話しました。
すると真顔で「お金が嫌いな人っているの?」と聞かれました。
答えられませんでした。
日本では、お金が好きと言いづらいものですし、人として恥ずかしいという感覚があります。
でも、ここまでストレートに聞かれると、そういえば真正面から向き合って考えたことがないなと思いました。
この時から、自分はお金が好きなのだろうかと考えるようになりましたね。
お金が好きというと、ただのお金好きなのですが、中国人の場合、10人中10人が「お金が好き」と答えた後に、「お金があれば生活に不自由しない」と続けました。
お金があれば家も買えるし働く必要が無いと言います。
お金が好きなのではなく、お金に不自由しない状況を望んでいるのです。
いわゆる経済的自由ですね。
日本人も経済的自由なら手に入れたい人は多いのではないでしょうか。
でも、その為にはお金に不自由しないことが必須です。
お金がたくさんあるから、無理に働かなくても定期的にお金が入る仕組みがあるから、経済的自由を手に入れられるのです。
お金のおかげです。
お金に感謝して、お金を好きになるべきでしょう。
最初は、中国人はお金の話ばかりするなあと思っていましたが、いかに税を安くするか、いかに稼ぐかという話がほとんどです。
手元にどれだけ多くのお金を残せるかという話なのですね。
その努力をすることによって、経済的自由を手に入れていくのです。
お金の話もせず、経済的自由を手に入れようというのは無理がありますよね。
お金に対して真剣に向き合い、いかに手元に残ってもらえるかを考え、お金を手に入れた後の生活まで計画する。
そこまで、真剣にお金について考えているのだと気付いた時、中国人はただのお金好きではなく、お金について真面目に考えている人たちなのだと思いました。
これが理解できたとき、自分自身もお金が好きだと言えるようになりました。
北京に住んで数年たっていました。
日本で29年間かけて形成された常識や考え方は一朝一夕で変えられるものではないですね。
自分にとって北京の生活はマインドセットのための時間でもあったなと今でこそ考えますね。
教育を受けている証となるもの
中国の人と会話をしていて四字熟語がよく出てきます。
これって教育を受けている証しなのだそうです。
会話をしていて最低でも三分に一度は出てきます。
四字熟語の出てくる頻度でその人の知識レベルがわかるのだとか。
北京に行ったばかりの頃は筆談もよくしましたが、四字熟語が出てくるとなんだか感動しましたね。
本当に文化を共有しているのだなあと。
四字熟語で会話の背景や考え方まで伝わってしまうのですよね。
日本人の場合も難しい四字熟語を知っていると教育を受けている人というイメージですが、中国の書店に行くと幼児教育用の書籍に四字熟語の本があります。
中国の言葉なので当たり前なのですけど生活に密着しているし、子供の頃から暗記をしているのですよね。
漢詩の教材も幼児用からあります。
学校の教科書で習った漢詩を普通に勉強しているので、これもなんだか不思議な感動でした。
世界中の国で日本語や日本の文化を学習している国ってあるのでしょうか。
日本のアニメは輸出されていますね。
文化の輸出って非常に大切な政策だと思います。
生活の一部にその国の文化が取り込まれるのですからね。
その国を非常に身近に感じることができます。