【海外移住をしてみたら】【北京編】5―自分の人生に対する覚悟と生き方が固まった
自分の人生に責任を持って生きる覚悟
「悔いのない人生を送る」
非常にシンプルな人生の目標ができました。
悔いのない人生を送るには、やりたいことをやる。
やりたくないことはやらない。
自分の中ではっきりと行動指針ができました。
海外にいることで、より自分の行動をシンプルにすることができました。
今までのしがらみも無いので、他人の目を気にすることも無く、周りに感化されることも無くなりました。
良いこと悪いこと、やりたいことやりたくないことが常に自分の心の命ずるまま。
周囲からプレッシャーを感じて自分の判断基準を変えることも全く無くなりました。
大げさなようですが、SARSをきっかけに新しい人格に生まれ変わった気がします。
それまで、人生設計や目標などを考えてはいました。
しかし、全て〜がしたい、〜になりたい、〜を持ちたいという欲求が中心でした。
人の役に立ちたい、ボランティア活動をしたいなどとも思っていました。
しかし、全ての欲求がリセットされたとき、そして、死の恐怖を経験した後の自分は、
「自分の人生に責任を持って生きる」
という覚悟ができた気がします。
日本のサラリーマンをやめて北京に渡った時点で、自分で稼がないといけない立場ではあったのですが、心のどこかで既存の社会の仕組みで所得を得ていくことを考えていました。
自分で道を切り開く
自分で人生をデザインする
青雲當自致(青雲まさに自らいたすべし)
自分の大切にしている言葉です。
自分でやり遂げることが必要であると。
高校の時に展覧会に出展するために書道教室で掛け軸に書いた言葉で、自分で行動していく大切さを説いた言葉です。
高校のとき展覧会用に書くのに何か良い言葉は無いかと中国の故事など調べていました。
そして出会った言葉です。
しかし、当時の自分はこの言葉に酔っていたと思います。
正しく理解していなかったでしょう。
北京で自分の人生を見つめ直した時、思い出した言葉でした。
自分が道を切り開き後に続く人に伝えていく
全ての欲求が無くなり偏見も無くなっていったら周りの人との付き合い方も変わりました。
日本にいた時は、付き合いが良いというか毎日飲み歩きたい方でした。
始発で帰宅し出勤するということも普通でした。
シンプルに行動するようになったら、付き合いが一切無くなりました。
自分の為に時間を使うようになりました。
付き合いで行動することは無くなりました。
行動といえば、海外に出ると日本人に非常に気になる行動があります。
日本人を避けるか、日本人のみと行動するか。
日本人を避ける人は、英語や現地の言葉ができる人に多い気がします。
海外にいるのだから日本人と付き合うべきではない。
現地人と交わり、現地を理解すべきだと言います。
そして、日本人同士で行動することをさげすみます。
一方、日本人だけで行動する人は、言葉の壁が障害になっていることが多いです。
そして、現地にうまく溶け込めずに、そのうち現地の悪口を言い出すようになります。
自分は、日本人でも現地人でも気が合う仲間と一緒に過ごせばよいのではないかと思います。
これは、日本に住んでも世界中どこに住んでも普遍の真理でしょう。
海外にいるのだから日本人と交わらないという考え方は、非常に寂しいなと思います。
言葉ができるのであれば、言葉のできない日本人をどんどん連れ出してあげれば良いのにと。
中国人のように、海外で出会った同郷の人とは、地縁、血縁を大切にして無償で助けていく。
日本で飲み歩いていたとき、先輩が必ずおごってくれました。
毎回悪いので払おうとすると、必ず、「後輩におごってやれ」と言われました。
金銭的なことだけでなく経験やノウハウなども同じだと思います。
先駆者であるとか、道を切り開いた人は後に続く人に伝えていく。
上手に活用してもらう。
そして、更に次の世代に伝えていく。
そのような生き方をしたいなと思います。