郵便局がないオランダで導入されている効率的な仕組みとは?
郵便局がほとんど無いオランダ、どうやって郵送するの?
オランダには郵便局がほとんどありません。
こちらの写真のような書店やスーパーが郵便業務を行っています。
日本も郵政民営化で既存の行政の仕組みを壊し、民間に業務を移管していく取り組みを進めました。
しかし、郵便局自体が無くなるということは考えられなかったのではないかと思います。
オランダ滞在時には、とにかく社会全体が効率化を図っているなと感じました。
オランダは今でこそドイツと並びEUの優等生と言われますが、1980年代前半にはオランダ病といわれる大不況を経験しています。
大不況を克服したオランダが行った改革とは?
大不況を克服するために、労働条件の大幅な見直しと改革も行っています。
ワークシェアリングという取り組みですね。
フルタイム勤務とパートタイム勤務の条件を同じにするとか、労働者が自身の一週間あたりの労働時間を決められるとか、労働者がフルタイム勤務かパートタイム勤務か自身で移行する権利があるとかです。
不況の改革のために労働環境を見直すという政策もありますが、今はITの活用でかなりフレキシブルに働ける環境になってきています。
労働環境を柔軟にすることで働ける人口は一気に増えると思います。
一人あたりの労働時間は減るでしょうから所得は減るでしょうが、労働人口が増えることで世帯あたりの所得は増えるかもしれません。
そして、男性の会社の拘束時間が短くなるので、家庭で過ごす時間が増えるでしょうし、女性も出産後でも働ける環境を作り出せますね。
働ける人が労働環境が整わないから働けないのは社会の損失ですし、有益な人材をフレキシブルに活用することは効率的であると思うのです。
新興国では働いただけ、たくさん取り組んだだけ大きなリターンが見込めますが、先進国ではいかに効率化を図るかが命題になりますね。
そして、効率化を図るにはITの活用は不可欠でしょう。
オランダの銀行で送金をするには、支店に行って振込手続きはできません。
振込、送金などはネットバンキングで行います。
支店に振り込みたいのだけどと行っても、振込業務を行っていません。
支店内にあるPCで送金してくださいと言われます。
これを不便と思うかどうかですが、社会を効率化させていくための仕組みを作っています。
これからは、
「”ネットはわからない”とは言えない時代」
に入っていくのだろうと思います。