【海外移住をしてみたら】【北京編】6―北京滞在で学んだ人付き合いと不動産ビジネス
海外で日本人が日本人を騙す
海外で日本人同士で付き合うこと。
非常に安心感があり、心を許しがちです。
家族がいると家族ぐるみのお付き合いもしやすいです。
しかし、気をつけなくてはいけないことも残念ながら多いのです。
海外で日本人が日本人をだます。
寂しいですが現実です。
自分も北京で洗礼を受けました。
北京である日本人と知り合いました。
非常に人付き合いの良い方で、友達も多いみたいでした。
家族も北京にいて、小さいお子さんもいて。
あるとき、2人で会いたいと連絡がありました。
そして、資金繰りが厳しいから、お金を貸してくれないかとのことでした。
自分は、金融機関出身なのでお金を友人に借りる人は、本当に金策に困っている人。
返済の目途も立っていないだろうということも感じました。
しかし、普段遊んでいる小さいお子さんのことが目に浮かびお金を貸してあげました。
返ってこないだろうなとは思っていました。
その後も普通にお付き合いをしていて。
ある日突然、行方不明になりました。
どうやら、自分が北京から香港に引っ越す前日にどこかに行ったようでした。
香港に引っ越した後、その家族が行方不明になったことを知りました。
そして、次々とお金を貸した被害者が現れて。。。
その一家が行方不明になった同時期に自分も引っ越したので、自分も共犯であるかのように一部で噂も立ったようです。
付き合いのある方は、そのようなことないですけどね。
お金は貸したほうに責任があると思っています。
金融機関でも同じですよね。
融資の審査をして貸し出すわけですから、返済できなかったら貸した側の見通しが甘いのです。
しかし、行方不明は無いなあと思いますが、たしかに、金融機関勤務時代にお客様の夜逃げも経験しています。
たくさんの人からお金を借りていたので計画的だったのでしょう。
日本人が日本人をだます。
本当に寂しいですが、気を付けないといけないですね。。。
成長する北京の不動産屋で感じた不満
北京の友人を頼って渡った2002年。
まだまだ北京は発展の余地がありました。
2008年に北京五輪を控え、世界中から投資が入ってきていました。
不動産価格もどんどん上昇していました。
知り合いのベトナム人は半年の語学研修に来て、家賃を払うより家を買った方が良いと親が中古のコンドミニアムを買い与えていました。
そして、帰国時に2倍になっていました。
学費や生活費を差し引いてもプラスです。
ビジネスを学びに北京に来ましたが、成長している国の不動産に興味を持つきっかけとなりました。
日系の不動産屋もいくつかあり、日本人駐在人向けの賃貸業を展開していて売買も手掛けているところもありました。
いくつかコンタクトを取って市内を見せてもらい、価格の上昇ぶりに驚きました。
そして、都市計画。
どの不動産屋も自分の販売しているエリアの発展性を熱く語ります。
不動産業界は盛り上がっていて、地方から働きに来ている従業員がほとんどでした。
となると、以前の北京の姿を知らないのです。
5年前の北京からどのように発展しているのかでさえ、うまく伝えられないのです。
営業という面で考えると大いに不満でした。
そして、現地の事情に精通している現地生まれのスタッフを雇って、日本人が満足するサービスで不動産屋をやればビジネスになると感じました。
ただ、右から左に不動産を紹介するだけでは一過性のビジネスだなとも感じました。
自分が住むのならともかく、投資として購入する人たちに何か付加価値を付けてあげること。
差別化する方法は無いものかと当時考えていました。