【なぜ海外移住したのか】22ー香港とは別世界だった中国の首都、北京

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想像とは全く違った北京

 

2001年に姉が香港に渡ったわけですが、この2001年というのは21世紀が始まった年で、なんとなく新しい時代の幕開けという雰囲気があった気がします。

 

「21世紀の時代はアジア」という言葉もマスコミで使われるようになりました。

自分の中でも決断しなきゃいけないなという気持ちになっていました。

 

そして、2001年の夏に北京に視察に行きました。

このとき、またまた海外の洗礼を受けることに。

 

北京は中国の首都です。

頭では共産圏と分かっていましたが、やはり香港を擁する中国。

 

そして、私がお付き合いしている北京の方の洗練具合から、いつの間にか北京も洗練された都市なのだと勘違いしていました。

まず北京に到着した時点で、香港とは全く違うのではとよぎりました。。。

 

北京の方の友人が現地の手配を全てしてくれていましたので、現地の状況の確認もあまりしていなかったというか、香港を知っていることと知り合いがいることで北京について知ったつもりでいました。

 

しかし、全く違う国。

その友人の会社の運転手とスタッフが迎えに来たのですが、洗練されている感じがせず、何かが違うのですよね。

その会社は貿易会社でオフィスにも行ったのですが、当時、北京ではグレードの高いオフィスビルの一つだったはずですが、どうにもこうにもという感じで。。。

ここは、首都だったよなあと思いながら。

 

社会人時代は香港にも通っていましたが、逆に欧米を見てみようと東欧も含め多くの国を回っていました。

東欧の国も共産圏ではありましたが、首都は洗練されているというか。。。

 

中国の首都北京は、どう考えても田舎の街なのです。

ここが本当に発展していくのかなと少し不安にもなりました。

 

到着日当日、食事に連れて行ってもらいました。

四川料理でした。麻婆豆腐くらいしか知らない自分が本場の四川料理を目にすると、知らない料理ばかり。

 

たしかに、香港人は辛い物が苦手で四川料理など食べないのですよね。

香港を通して知ったつもりだった中国。

全く一部しか知らない自分に気付きました。

 

その日は、お酒もよく飲み。。。

中国人はお酒を飲まないと始まらないと思っていましたので、ガンガン飲みました。

 

最後には、「お前にはかなわない」と言ってもらえ大満足でした。

今の私を知っている方は、「藤村はお酒を飲まない」と思われているかもしれませんが、当時はお酒は強かったのです。

まあ、その後飲まなくなりましたが。その話は後程。

 

自分の思い描いている北京ではありませんでしたが、思いっきり飲んで初日は終わりました。

 

何でもビジネスにできるほど何も無かった北京

 

今でこそ北京の街を知ってはいますが、当時は全く知らず。。。

ホテルは、四合院式の格式あるホテルなのですが、当時はそのありがたみもわからず。

歴史があるようにも思えないホテルで。

 

実際には北京の中心といいますか、東城区の二環路内で非常に歴史のあるエリアでした。

外国人観光客には西洋式のホテルの方が便利なのですが、北京を教えてあげたいという善意でした。

 

しかし、北京の方が常々、日本人が今の北京に行けば、何でもビジネスにできるから面白いはずだと言っていた意味が分かる気がしました。

良くも悪くも日本人には当たり前のことが何も存在していないのです。

本当にビジネスのネタには困らないよと聞かされていたとおりの環境でした。

 

二日目は、二日酔いと闘いながら自分ならどのようにビジネスを始めようかと考えながら街を散策しました。

当時は、旅に疲れた観光客が入る喫茶店も無く、外国人が集うようなバーも無く。

中国を楽しみに来る観光客しか存在しない環境に見えました。

 

まず、観光客というか出張ベースの方も含めたアテンドサービスなどは成り立つだろうと思いました。

それから、お洒落なレストランや本格的な日本料理屋。

これも、間違いなくいけそうでした。

 

ただ、労力の割には稼げないなあという計算もできました。

北京の方から、ビジネスに取り組む場合、飲食は最後の砦だと言われていました。

 

中国人は人口が多いので、ちょっと工夫をすれば流行る店を作るのは簡単だと。

もっともっと大きなビジネスを考えた方が良いと言われていました。。。

 

「国際自由人シリーズ【なぜ海外移住したのか】」を最初から読みたい方はこちら

【なぜ海外移住したのか】01ー小林克也氏との出会いで世界を知る

 

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