指示待ち人間になってしまう原因とその改善策とは?
自分の意見を言う機会が無い日本社会
東大生は本当に使えないのかなどと偉そうな記事を書きました。
目の前の課題を解決する訓練は学校で学んでいるけれども、起業のような考え方を学べていないのではないかという内容でした。
そのような記事を書いていた後に、ラグビーの五郎丸選手のエディーHCと出会う前は指示待ちだったというコメントをネットで見つけました。
五郎丸選手のようなラグビーのエリートでも、自分の意見を表現せず指示待ちだったのかと衝撃を受けました。
海外では子供でも自分の意見をはっきり言いますが、日本ではたしかに自分の意見を言う機会は無かったなと。
というより、意見を言う機会はあるし、求められるのですが、既に回答は決まっていると言いますか。
上の人が言ったら否定できないし、反対意見を言うなんてもってのほか。
また和を乱すような発言もなかなかできないです。
常に自分の頭で考えて行動するために
海外では、個々が意見を言うことが当たり前なので、皆と違う意見を言っても和が乱れることはありません。
上の人や周りの人が求める意見を言うことが習慣になれば、自分の頭で考えることは無くなり、思考がストップします。
ラグビーで言えば、試合中には予期せぬプレーもあるでしょうし、自分で考えて対応する力が必要です。
あの南アフリカ戦の勝利は、エディーHCの指示ではないトライを選手たちが選択した結果です。
自分たちで考えてプレーする訓練をしてきたからこそ、現場にいる自分たちで判断ができたのですね。
ラグビーに限らず、社会で生きていく上で予期せぬ事態はいくらでも起きます。
想定外という言葉が昔ありましたが、想定外のことが起こるのが人生です。
常に自分の頭で考えて行動する力を育むことが大切になります。
これは学校だけでなく家庭でも、どこでも育てていかなければいけないスキルです。
自分で考え自分で行動する力は、まず指示を待つ習慣を改善するところから始めなければいけません。
常に相手を否定すること無く、なぜを問いかけて、意見をうながす。
そして、その意見を肯定しながら新たな視点で更に問いかけていく。
この繰り返し、積み重ねです。
世の中から指示待ち人間がいなくなり、全ての人たちが自分の頭で考え行動できる社会になれば、非常に素晴らしい循環で社会が回り出すのではないかと思います。